先日高校時代の友人の結婚式でサックスを演奏しました。
曲は奥さんがディズニー好きということでBeauty and the beastを演奏しました。
Beauty and the Beast (From "Beauty and the Beast"/Official Video)
実は私が音楽を好きになって、楽器を始めるきっかけはその友人との出あいなのです。
その頃のことを思い出して、私の音楽のルーツを振り返ってみたいと思います。
高校の頃
友人は高校生の頃「おれは将来ニューヨークでラッパーになる」とよく語っていました。
私はその影響を受けてラップを聴くようになります。
Eminem - Without Me
Nas - One Mic
エミネムやNAS、日本語だとキングギドラをよく聴いていました。
歌詞で汚いことを言っても良いのだということに驚き、自分が知らない世界のことを知って世界が広くなった感覚を味わいました。
また、洋楽コーラスグループも教えてくれたので、バックストリートボーイズ、インシンク、ウェストライフ、ブルーなども聴いていました。
Blue - All Rise
その流れで洋楽に興味を持ち、オフスプリングやゼブラヘッド、ノーダウトなどオレンジカウンティ出身のバンドや、グリーンデイ、SUM41、マイケミカルロマンスなど高校生に人気があるバンドを聴いていました。
No Doubt - Underneath It All ft. Lady Saw
No Doubt - Hey Baby
ノーダウトのボーカル、グウェンステファニーはとても綺麗ですよね。
ソロプロジェクトの曲も好きです。
大学の頃
大学でジャズのサークルに入りました。
前述の友人が高校時代サックスをやっていてかっこいいなと思い、自分もやってみたくなったのです。
しかし、ジャズの第一印象は「つまらない音楽だな」というものでした。
聴いていても眠たくなってしまいます。
初めての合宿の時に聴いた先輩の演奏に感動して、「私もあのような演奏がしたい」と思いサークル自体は続けましたが、ジャズの魅力はわからないままでした。
そんな私がジャズってかっこいい!と初めて思ったのが森山威男です。
森山威男 Sunrise @JAZZ FLASH 2012.8.26
父が持っていた森山さんのアルバムを聴き倒しました。
モードジャズだったら聴けるということに気付いたので、以前聴こうとして挫折したマイルスのカインドオブブルーを聴いてみると、驚いたことにすんなりと自分の身体に音が入ってきました。
マイルスのソロとコルトレーンのソロをリピートして何度も聴きました。
Miles Davis - So What
ちなみにマイルスのアルバムだと『マイファニーヴァレンタイン』と『ビッチェズブリュー』が好きです。
マイルス、コルトレーンの他にはボブバーグ、エリックアレキサンダー、ベンウェブスター、ジェイムスカータ―、スタンリータレンタインなどをよく聴いてました。
ジャズが聴けることに気付いてからは、ダニーハサウェイやサムクックなどブラックミュージックも少しだけ聴きかじっていました。
当時は黒人最強説を唱えて、サークル仲間と「そんな白い音じゃだめだ!」とか朝まで語り合っていたことを思い出します(笑)
Sam Cooke - A Change Is Gonna Come (Official Lyric Video)
大学生の頃ラップに関しては有名なアーティストしか聴かなかったです。
ミーハーですがリルウェインは良く聴いていました。
Lil Wayne - 6 Foot 7 Foot (Explicit) ft. Cory Gunz
今でも日本人ラッパーでは一番好きです。
SEEDA - TOKYO
大学4年の頃はリーマンショックの影響で世の中の空気も暗くて、聴いている音楽も暗かったです。
戸川純、ヤプーズ、ジョンゾーン、アルバートアイラーなどなど・・・
あと『SART』など、ヤンガルバレクのフリー系のアルバムを聴いていました。
戸川純と平沢進が対談している映像がyoutubeにあって、感銘を受けたことを覚えています。
そんな気持ちが沈んでいた私の転機については・・・またいつか書くことにしましょう。
仏教に触れたことが私にとって転機となりました。
さて、徐々に前向きな曲を聴く機会が増えていきます。
サンボマスター - ロックンロール イズ ノットデッド
Oasis - Supersonic
オアシスのギャラガー兄弟の振る舞いを見て、あぁ人間って本来もっと自由なんだなーって思いました。
大学卒業後のことも書きたいのですが、文量も曲も多くなってしまうのでまたいつか続きを書きます。
なぜこの記事を書こうと思ったかと言うと、高校の友人の結婚式に出席したことと寺ジャズ参加者いとうともひこさんの記事に触発されたからです。
音楽をやっている方にはぜひ読んでいただきたいです!
私は正直いとうさんよりも甘いですし、自分の実力にあった演奏をしようとする人に対しても、音楽に対する敬意を払っているという意味で好感が持てます。
ただ、たしかに何か表現したいことがある人の演奏は魅力的だなぁと思います。
上手い下手に関係なくオリジナルを聴くのが好きです。
たとえごつごつしたブサイクな曲だとしても伝わってくるものがあります。
そして、付きあいのためにバンドをなぁなぁな気持ちでやっていませんか?という問いかけは正直耳が痛いです。
コミュ障である私にとって音楽は人と交わるための道具でもあるのです。
ですから人間関係が主、音楽が従になってしまうこともあると思います。
でも、片平里菜が
片平里菜 夏の夜 MV
「もしもいつかこの声がなくなってしまうとか思うだけで 伝えたいことがたくさんあるってことにやっと気付くんだ」(夏の夜)
と歌っているように、もし音楽ができなくなったらと考えてみると私には表現したいことがあるのだということに気付かされます。
そのことを再確認するためにも、今回はルーツを振り返ってみました。
なぁなぁになってしまうこともあると思いますが、ときには初心を振り返りつつ音楽による表現を今後も続けていこうと思いました。
お坊さんの活動の中に音楽を取り入れることができるのも、音楽との出あいがあったからだと思います。
あらためて友人に感謝です。
坊主が語るBUMP OF CHIKEN【花の名】