あかつきブログ

仏教、音楽、世の中の出来事、サッカーなどについてあかつきが感じたことをゆるーく書きます(^-^)

僕らは奇跡でできている 第5話

【僕らは奇跡でできている 第5話】フジテレビ系列、火曜21時放送

https://www.ktv.jp/bokura/index.html

 

第5話は育美(榮倉奈々)が歯に関する子供向けのイベントをおこないます。そして一輝(高橋一生)と育美が森へ向かうというストーリーでした。

 

一輝の講義がおもしろいということで学生に人気が出てきます。

自分が楽しいと思ってやっていることは人に伝わるんですね。

私はお坊さんをやっていますが、これは仏教でも同じだと思います。自分が腑に落ちた、受けとめた教えが伝わっていくのですよね。

知識として覚えていることを話しても、相手には伝わらないのだと痛感することがありますから。

 

家政婦の山田さん(戸田恵子)が育美のことを偵察しに歯医者へいきます。

鮫島教授(田中薫)はそんな山田さんの気持ちを見抜いてましたね。

山田さんと育美が出あったことで、一輝と育美の関係にも影響を与えていきそうです。

 

そして毎回恒例おじいちゃん(田中泯)とのシーンです。

今回はおじいちゃんの言葉が印象に残りました。

「自分の光が広がったら、その光の中に他の人が入る」

これも先ほどと同じで、自分が楽しんでやっていることが相手にも伝わる、そうやって輪が広がっていくということを表しているなと思います。

 

さて、育美は日曜日に子供たちに歯のことを知ってもらうイベントを開催します。

私のお寺でも定期的に行事をしますが、このようなイベントを準備から運営まで一人でこなすのはすごいですね。

部下の歯科衛生士、丹沢(トリンドル玲奈)が「彼氏とのことを仕事で誤魔化しているのでは?」と指摘していましたが、たしかに相当忘れたいこと、埋めたい穴がなければここまで頑張れないと思います。

丹沢は仕事をなめている部下という印象でしたが、ここまではっきり言えるならなんか良い人に見えてきました!笑

育美が企画した歯のイベントは、参加者が思ったように集まりませんでした。

その気持ちわかります。

イベントって内容を準備するのがまず大変なのですが、足を運んでもらうのも難しいんですよねぇ。告知宣伝って難しいです。

 

一輝が気付いた「64918(虫食いの歯)を全部足すと28。28は歯の本数」ってよく思いつきましたね!

今回このドラマのために考えられたものなのか、前から言われていることなのか気になります。

 

一輝のおかげで歯のイベントは盛り上がりました。 

イベントを盛り上げたお礼に一緒に森に来てください、と一輝は育美を誘います。

これすごい進展ですね!

徐々にではありますが二人の仲が縮まってきています。

 

森に橋を勝手にかけていいの?と疑問に思いつつみていると、私が気になっていた新庄(西畑大吾)の質問に対する一輝の答えの話になりました!

前回のラストで「実家のこんにゃく屋を継いだほうが良いですか?」という学生(新庄)の問いに、一輝は「私が新庄さんなら継ぎません」と答えたのでした。

 

ちなみに私は先週一輝の答えを「本当にやりたいことであればこういう聞き方にはならないんでしょうし、人に聞く前に行動する気がします」という意味だと解釈していました。

 

akatsuki-blog.hatenadiary.jp

 

答え合わせです。

一輝が新庄の立場であれば実家を継がないと答えた理由は「主語が新庄さんじゃないから」でした。

「親のために」とか「先生がこんにゃくをすばらしいと言ったから」というように、新庄が他人を主語にして行動しようとしていたからです。

たしかに主体的に取り組まなければ責任感が生まれませんし、他者の言葉を言い訳に使えてしまいますもんね。

私の解釈は遠からずという感じでしょうか。

ただし育美が言うように「人のために」が原動力になることもあるような気がします。

私は基本甘いので、ときには人のせいにして逃げてもいいんじゃない?と思ってしまいます。

 

「願いはありません」という一輝が学生たちに語った言葉が気になっていた新庄は、鮫島教授に「相河先生(一輝)は満足しているから願い(願望、欲)がないのですか?」と訊ねます。

教授の答えは

「それは違うんじゃないかな」

「目の前のことを夢中になってやっているうちに願いが叶っちゃうんじゃないかな。だからいちいち考えないんだよ」

というものでした。

なるほど!「主語が自分」というのは、責任感うんぬんの話というより今この瞬間を大切に、マインドフルに過ごすということなのですね。

これはまさしく仏教です。

 

これまでも仏教要素を感じるドラマだとは思いましたが、

 

このドラマは仏教ドラマです!

 

と言い切っても良いのではないでしょうか。

いや、言い切って良いかはわかりませんが、ぜひ仏教者に見てほしいです!

 

育美の願いは「私は、愛されたい」というものでした。

「自分が成長すれば、頑張ればいつか私の願いは満たされるはず・・・」

 

そう、これこそまさに仏教の課題とするところなのではないかと私は思います。

 

内容は素晴らしいですが、歯のイベントの描写の後に歯磨きのCMやったりとか、毎回こんにゃく推しとかちょっとスポンサーの影が露骨に見えるというところで満足度はマイナス1点です。

民放なので仕方ないんですけどね。

でもスポンサーの制約がなければもっと自由に脚本を書けるのでは?と邪推してしまう自分がいます。

いや、そもそもスポンサーのおかげで成り立っているんですけどね。

できれば目立たないように上手くやってほしいところですが、正直といえば正直なのかもしれません。

 

繰り返しますが内容は素晴らしいです。

 

私の満足度8(10段階)