あかつきブログ

仏教、音楽、世の中の出来事、サッカーなどについてあかつきが感じたことをゆるーく書きます(^-^)

昭和元禄落語心中 第7話

昭和元禄落語心中 第7話】NHK、金曜22時

https://www.nhk.or.jp/drama10/rakugo/

 

7話あらすじ

第7話は、与太郎(竜星涼)が八雲(岡田将生)の元に入門して10年、ついに真打昇進の話がでてきます。そんな折、小夏(成海璃子)が八雲の元へ妊娠したとの報告にやってきて・・・というストーリーでした。

 

感想

与太郎の真打ち昇進が内定します。

たしかに第1話のときと比べると上手くなってますよね。

もちろん演技でもあるんでしょうが、竜星さん自身も上手くなっているのかもしれませんね。ちゃんと10年間を感じさせる落語をしているように思いました。

 

小夏が八雲の元へ子供産みたい、妊娠3ヶ月だという報告にやってきます。

一人で子供を育てるという小夏を松田さん(篠井英介)が「私が絶対に許しません!戻ってきてください」と必死に説得し、一緒に住むことになります。

松田さんが小夏に対して我が子のように接してきたのだなと感じる場面でした。

 

小夏の報告に驚いた与太郎は思わぬ行動にでます。

「おいら、その子の父親になれねぇか」

「もちろん思い付きでしゃべってるよ。姉さんにとって、おいらなんて虫けら以下だし、二つ目の分際でほざく資格もねぇ。正直先はなんも見えねえ。けど今、この足りねぇ頭で考えられる最善の策だ」

プロポーズ!

驚きの行動ですが、1話を見た人はこの二人の恋愛も描かれそうだなとは思いましたよね。

小夏の返事、そして小夏の子の父は誰なのだろうと気にしながら見ていました。

 

八雲が出かけた先は、先代八雲の墓参りでした。

「死んだものはもう年をとらねんだよなぁ」

たしかにその通りです。

しかし、亡き人は消えてしまうわけではありません。

むしろ亡くなって存在感が強くなるということもあるでしょう。

「お前さんも来てたかい」

「墓場に出るなんざ律儀だねぇ」

亡くなった助六(山崎育三郎)もまた、師匠の墓参りに来ていたのでした。

この八雲と助六が向かい合うシーンが今話で一番印象に残るシーンです。

「何かしゃべりやがれ!咄家だろ。その顔はなんだい」

一言も発することのない助六に対して八雲は問いかけます。

老いぼれを笑ってるのか、それとも怒っているのか。

小夏や、落語の現状をどうにもできていないことに対して怒っているのかと。

八雲の一方的な発言だけでしたが、まさに対話でしたね。

それにしても、「咄家は老いてからが華だと言うけれど、間違いなく八代目は今が一番お美しい」と萬月(川久保拓司)が言うように落語の場面も、それ以外の場面の佇まいも、八雲は美しいですね。

美しいし哀愁を帯びています。

 

与太郎の急なプロポーズに対して小夏はどう考えているのでしょうか。

「とにかく、私はお父ちゃんが好きで、落語が好き。それしかないんだ」

「ただ、父ちゃんの血を、助六の血を絶やしたくないだけなんだ。そんないかれた女を背負わせるわけにはいかないもん」

恋愛感情とまでは言えないまでも、小夏も与太郎のことを想う気持ちはあるのですよね。

そしてこのときの会話からお栄(酒井美紀)が小夏の子の父親が誰なのか勘付きます。

 

さて、与太郎の過去が週刊誌に載ってしまいます。

それに加えて芸の面でも実は壁にぶち当たっているところなのでした。

助六の名を継ぎたいという助六に対して、

「名前なんかより芸だよ」

「てめぇのすべてで落語と向き合うんだ!」

「向き合ってんなら、歯くいしばって続けるこった」

師匠(八雲)の言葉が突き刺さります。

 

そして萬月がついに突きとめた小夏の相手とは、与太郎が以前所属していた組の親分(中原丈雄)なのでした。

本当に親分が相手なのでしょうか。

私は原作を見ていないので知らないのですが、そうだとしたらたしかに与太郎にとって驚くべき相手です。

相手が誰なのか小夏が明かさないのも分かりますね。

 

今回は回想篇から戻ってきて、またつなぎの回という感じでもありました。

与太郎の昇進話や週刊誌、小夏の妊娠など色々と動き始めましたね。

今後の展開が楽しみです。

 

私の満足度7(10段階)