あかつきブログ

仏教、音楽、世の中の出来事、サッカーなどについてあかつきが感じたことをゆるーく書きます(^-^)

現時点での消費増税に反対です

ブログに政治のことを書くつもりはありませんでしたが、珍しく自分の中にはっきりとした意見があるので記事を書いてみます。

 

テーマは消費税

現時点での消費増税に反対です。

それどころか消費減税をしても良い局面だと考えています。

 

特に支持政党があるわけではなく、この記事を書くことによって誰かの投票行動を変えさせようという思いはありません。

しかも、もうほぼほぼ消費増税を回避するのは無理な状況です。

参院選後から10月の増税前までに臨時国会→解散→衆院選をおこなうか、軽減税率の対象品目を全商品にするくらいしか方法はありません。現実的ではありませんが。

それでも後から振り返ったときのために書いておこうと思います。

 

色々グダグダと書いていきますが、基本的には<ざっくり言うと>のところだけ読んでいただければと思います。

 

1マクロ経済政策について私の認識

<ざっくり言うと>

金融政策がまず大事!その上で財政政策も協調させよう。

 

以下読み飛ばしok

金融政策について

・そのときの経済状況に合わせて中央銀行が買いオペ売りオペなど適切な金融政策を採用すべき。

金利を下げる政策をとる場合はゼロ金利が限界ではない。予想インフレ率を上げることで実質金利を下げることができる。そのためには量的緩和など大胆な政策を打ち出しレジーム転換をして、さらにその政策を確実に遂行するというコミットメントが必要=期待に働きかける政策。

 

財政政策について

・金融緩和が行われている状況下では、金利上昇によって効果が相殺されないので財政出動の効果が見込める。

・財政政策は即効性があるため金融政策の支えとなり、何に支出するかによっては再分配政策にもなる。

 

・これらマクロ経済政策の目的は総需要曲線を動かす政策によって有効需要を創出し、雇用を改善すること。

 

基本的には以上です。

変動相場制を想定した話です。

 

ちなみにアベノミクスは雇用の改善に一定の効果がありました。

私は政権を支持しているわけではありませんしツッコミどころも多々ありますが、良かった点は素直に認めるべきではないでしょうか。

少なくとも2013年までの経済政策に関してはかなり良かったと思います。

 

・失業率の低下、

労働力人口・就業者数の増加

・非正規就業者数が増加しつつ、不本意非正規就業者は減少

 

というようなアベノミクスの成果が野口旭さんの『アベノミクスが変えた日本経済』にまとめられています。

アベノミクスが変えた日本経済 (ちくま新書)

アベノミクスが変えた日本経済 (ちくま新書)

 

ただ、次節に書くように現在は景気が悪化しつつあって雇用も怪しい感じになっていますけどね。

 

2なぜ現時点での消費増税に反対か

<ざっくり言うと>

景気が悪化しかけているから!

 

以下読み飛ばしok

増税は財政を引き締める政策(緊縮政策)ですから、総需要不足の状況において必要とされる政策の方向性に反しています。

しかも景気が悪化しつつあるんですよね・・・

経済指標が軒並み悪化していますし、ちょっとググるだけでも

www.nikkei.com

jp.reuters.com

www.nikkei.com

 

というようにまずい現状を示す記事がごろごろと出てきます。

元々増税すれば消費がある程度落ち込むのは間違いない上に、経済状況が悪いとなればタイミングが悪いですね。

前回の消費増税時より対策が打たれるみたいですし、いきなり影響が出るというよりもじわじわとダメージが出てくることになりそうですが、世界経済の状況が今以上に悪化すれば急激に悪化することも考えられます。

また、消費税は逆進性があるので格差が広がっていく可能性が高いでしょう。

現時点ではなくて、完全にデフレを脱却してから増税すれば良いのではないでしょうか。

 

3消費税上げたらどうなる?

<ざっくり言うと>

人が死んでしまうかも!

 

先日バズっていたnoteの記事がありましたね。

note.mu

 

『経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策』を紹介しつつ緊縮政策の危険性が説明されています。名著です。

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

経済政策で人は死ぬか?: 公衆衛生学から見た不況対策

 

 

 松尾匡さんの『そろそろ左派は〈経済〉を語ろう――レフト3.0の政治経済学』(p26)に失業率と自殺率に相関関係があるというグラフが載っていました。

 

 

僧侶はよく「いのち」の大切さを説きますが、命も大事だと思うのです。

 

4結論

<ざっくり言うと>

ゆるふわな世の中でいきましょう!

 

でもさ~、一人ひとりがもっと努力すれば状況は変わるんじゃない?

むしろ甘い考えの人が増えたのが日本の現状を招いてるんじゃないの?

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、例えば

 

「日本人の生涯所得を左右する一番の要因は生まれ年だと言われています」(『経済成長って何で必要なんだろう?』p147)。

 

というように生涯所得は生まれ年に左右されると言われています。

経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)

経済成長って何で必要なんだろう? (SYNODOS READINGS)

 

 

生まれてくる年を自分で決めることはできませんし、ご縁としか言いようがないでしょう。

上手くいくかどうかは本人の努力だけで決まるわけではありません。

こんな本もあります。 

成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学

成功する人は偶然を味方にする 運と成功の経済学

 

 

環境を整える努力をしてから、個人の努力を促しても良いのではないでしょうか。

 

揚げ足の取り合いではなくて、失敗しても再チャレンジが許されるようなゆるふわな社会になって欲しいです。

 少しずつでも。

そのためには適切なマクロ経済政策が必要だと思います。

 

おわりに

この記事は素人が書いていることですからあまり信じないでください。

それよりこの漫画を読んでみてください!

キミのお金はどこに消えるのか

キミのお金はどこに消えるのか

 

 

 

とは言っても消費増税って必要なんじゃないの?と思う方もいるでしょうが、日本の財政状況はそんなに悪くないみたいですよ。

 森永卓郎さんの本に解説されています。

 

税収はすでに増えていますしね。

www.jiji.com

 

難しく考えなくても98年、2014年の消費増税は失敗でしたし単純に増税って嫌じゃないですか?

どうでしょうか。