#2019年おすすめ仏教書3冊
音楽雑誌で今年のベストアルバムを選ぶ企画がありますよね。
同じように仏教書でやってみたら面白いのではないかと思って企画しました。
昨年から始めたのですが、2018年に出版された本という点にこだわったしまったためか参加してくださる方がほとんどいらっしゃいませんでした。
という訳で今回は「2019年に読んだ本」という条件にします。
世の中にはたくさんの仏教書があって何を読んだらいいのか迷いますよね。
おすすめされた本って読んでみたくなりませんか?
新たな一冊との出会いがあるかもしれません。
ぜひおすすめを共有できたらいいなというわけで、ご参加お待ちしております。
・Twitterで「#2019年おすすめ仏教書3冊」というハッシュタグをつけて投稿してください
・2019年に読んだ仏教書の中から選んでください
・1~2冊でも大丈夫です
・他の人とかぶっても大丈夫です
年明けに投稿された本の一覧と何票獲得したかをブログにまとめます。
この企画がより楽しくなるように投稿数が伸びてほしいなと願っております♪
私が選んだ三冊
それでは私が選んだ3冊について簡単に選んだ理由を書いてみます。
・一冊目
『近世仏教の教説と教化(日本仏教史研究及叢書)』(法蔵館) 芹口真結子
まず一冊目です。
うちの宗派(現在でいう大谷派)について取り上げられていますし、近世においてどのような教化活動がおこなわれていたのか知らなくて勉強になったので選びました。2019年に出版されたものを選んでおきたいなという思いもあります。
江戸時代はやはり異安心に厳しかったんですね。
現代においても信心について話し合い指摘し合うことは大事だと思いますし、自らの受けとめを御聖教に照らし合わせていく必要があるでしょう。
ただ「これが正解」と決められてしまうのはちょっと窮屈ですね。
教えの受けとめは、エートスはずっと同じでも時代や人々に合った時機相応の形であらわれてくるようにも思います。
自らの思いに凝り固まってしまわないためにも、皆同じ方向を向くよりも多様な視点が交わりあう方が良いのではないでしょうか。
と本書を読んだあと考えさせられました。
・二冊目
『この人を見よ ブッダ・ゴータマの生涯 ブッダ・ゴータマの弟子たち(増谷文雄名著選)』(佼成出版社) 増谷文雄
二冊目です。
たぶん今回選んだ三冊のなかでは一番入門書としても読める本です。
二冊分なのでページ数は多いですけどね。
前半は釈尊の生涯、後半は弟子たちについて書かれています。
ちょうど今年はお釈迦さまの生涯についての講座にスタッフとして携わっており、私が担当する箇所のテーマが「仏弟子」だったので読みました。
特に後半ブッダ・ゴータマの弟子たちがおもしろかったです。弟子たちの姿が生き生きと描かれています。
お釈迦さまの教えを受けとめてくださった方々がいたからこそ、私たちの元まで仏教が届いているのだなと感じさせられる一冊です。
増谷文雄先生のご著作はその他の本もおすすめですよ。
・三冊目
『ニセ坊主:僧伽をおもう―本願寺維持財団と真宗大谷派(響流選書)』(響流書房) 柳衛法舟
三冊目です。
前半は本願寺維持財団・東山浄苑、お東騒動などについて、中盤以降は著者の歩みについて書かれています。
東山浄苑は一度足を運んだことがあるだけでほとんど何も知らないので勉強になりました。
また御聖教に関する記述が印象に残りました。単なる「私物」ではないと何度も教わってきたはずですが、疎かにしてしまうことがあります。
後半は大谷派の教師修練についての記述が多いです。著者が問いを受けとめていく姿を通して読者もまた問われるような読書になると思います。
うちの宗派の特に若手~中堅の方にとっては、はっとさせられる箇所が多いと思いますし是非おすすめしたい一冊です。ピンポイントすぎますけどね。もちろん他宗の方や僧侶ではない方にもおすすめの一冊です。
「僧伽」は私が課題としているテーマですし、できれば続編が読みたいなと思いました。
ご投稿のお願い
というわけで仏教関係の本であればどのような本でもOKです!雑誌や漫画でも大丈夫です。
みなさんもぜひ「#2019年おすすめ仏教書3冊」に投稿してください♪
みなさまと一緒におすすめの一冊を共有したいです!
できれば年内にノミネート候補の紹介ブログを書きたいなと思っています。
(間に合わなかったらすみません)
よろしくお願いいたします。