あかつきブログ

仏教、音楽、世の中の出来事、サッカーなどについてあかつきが感じたことをゆるーく書きます(^-^)

YouTubeにおける布教について

今回はYouTubeにおける布教について書いてみます。

 

本記事を書こうと思った経緯

 武田正文さん(@takeda394)の

「僧侶と話していると「誤解を生むリスクがあるから発信しない」という人がかなり多い。理由は「伝統教団の看板に傷がつく」から。宗祖方はハンパない批判や炎上のなか仏道を歩まれたじゃないか。時代に求められるのは傷だらけ系僧侶に違いない。僕はYou Tubeやめないもんねー。目指せ炎上。なんまんだぶ」

というツイートに対して私がリプを送りました。そのやり取りに関して思うところがあったので記事を書こうと思い立ったのです。

 

YouTubeを用いた布教はアリなのか?

 初めに結論を書きますが内容次第だと思います。例えば伝統的なスタイルの法話の場でギターソロを延々と30分弾いて最後に一言「これが南無阿弥陀仏でーい! どどん!」と言うだけの法話がもしあれば、ナンダコレハ・・・という話になるでしょう(ちょっと見てみたい気もしますが)。ツールとしてふさわしいかという議論も必要だと思いますが、現場に足を運べない方もいらっしゃいますし、気軽に仏教に触れられるという点からもYouTubeでの布教は動画の内容次第ではアリだと考えます。一人ひとりの僧侶が聞法生活の中で出あう方々や目の前の出来事に丁寧に向き合い、動画も良いけど法要や行事に足を運ぶのはもっと良いんだぞ! という状況を生み出せると良いですね。

 発信する側としてもコネや運がなければ場を与えられる機会が少ないという現実がありますし、YouTubeなどの個人メディアはありがたいです(お聴聞に足を運んでつながりを作る努力ももちろん大切ですが)。発信してみなければ自分が間違っているかどうかもわからりませんから。ですから内容に対する指摘や、目立ちたいだけなのでは? というような批判は貴重です。ただ、批判が追い付かずに間違った情報が広まってしまうのではという懸念はあるでしょう。先日、某芸人の方が教養YouTuberとして誤った情報を流していることが話題となっていました。批判するためには視聴しなければいけないというコストがかかりますし難しい問題です。

 また、奇抜なことをするのは悲しい・寂しいという声に向き合ってほしいなとも思います。仏教にご縁のなかった方に興味を持っていただくために、普段支えてくださっている方の声を無視してしまうのは悲しいです。なんでもやったれー! となるのではなく、葛藤しながら対話のなかで模索していくことはできないでしょうか。

 そして、とがった表現も救いとなり得るという点に留意したいです。私にとって不快な表現であっても誰か(表現者自身も含む)の救いとなるかもしれせんし、救いとならないとしても法律を犯さない限り表現の自由は保証されて欲しいです。これは私がリベラリストなのでそう主張するだけですけどね。ほとんどの人が許さないとしても、どこかに表現の場を! と思います。

 初めに述べましたがYouTubeなど個人メディアを用いた布教について、内容次第ではアリだと考えています。100対ゼロで割り切れる話ではないので議論が続くことを期待しています。

 

武田さんとのミスコミ

 先に引用した武田さんのツイートに対して「(鎌倉新仏教などの)宗祖方は炎上を狙ってはいない」という批判が見られました。もし武田さんが宗祖方も炎上を狙っていたのだと主張されているのであれば私も賛同しませんが、その解釈は武田さんの元ツイートの文意とはズレているようにも感じました。武田さんの動画をいくつか拝見した限り炎上狙いだとは思えません。


はじめてのお寺 お坊さんユーチューバーが紹介

ですから確かめてみようと思いリプしてみたのです。ところが私のリプが稚拙だったため議論は成立しませんでした。

「結果炎上することはあると思いますが炎上を目標にするのは悲しいですし応援できません(クソリプ)。 あと誤解を生まない・人を傷つけない表現を心がけている方も素敵だと私は思います。 でもチャンネル登録して陰ながら応援しています。」(私のリプ)

 初めから素直に質問すればよかったのですが、遠回しかつ攻撃的に受け取られかねない書き方をしてしまい反省しています。

 Twitterにおいて文意を細かく尋ねるのは野暮だなと思いつつ2日間にわたってリプをしたのはミスコミュニケーションのまま終わるのが寂しかったのと、私は敵ではないということを示したかったからです。

そして何度かやり取りした結果、武田さんの元ツイートは

「新しい布教のカタチとして話題を集めたい! たとえ批判されて炎上したとしても、自分のスタイルを貫いた鎌倉新仏教の祖師の方々のように覚悟をきめてやっていくぜ!」

という意味だと受けとめました(ご本人にも確認いたしました)。

「ウケ狙いで変なことするぜ! 宗祖方もやってたじゃん! 尚、批判は一切受け付けませんので!」

という意味ではないと思います。

お忙しいなかご返信ありがとうございました。

 

私が見ている仏教系YouTubeチャンネル

たくさんの仏教系YouTubeチャンネルがあります。例えば音楽系僧侶の動画に関しては以前の記事ににまとめてあります。

akatsuki-blog.hatenadiary.jp

 

音楽系以外で普段私が見ている仏教系YouTubeチャンネルは

桜嵐坊さん


落語説教『念仏しじみ売り』~お育て~ 桜嵐坊

節談説教、落語説教、やさしい法話、歌の法話など初めて法話に触れる方にとっても親しみやすい動画が多くて勉強になります。

 

石屋の山田さん


納骨式で絶対に忘れてはいけないもの

視点が面白いのと、私はこう思うのですがどうでしょうか?という提案型の動画が多くていいなと思います。

 

他にもたくさんの仏教系YouTube動画がアップされていますから、みなさまのおすすめもぜひ教えてください(^-^)

 

おわりに

 武田さんにリプをしたこと及びリプの内容には後悔していますし反省しています。よくTL上でお見かけするので勝手に親近感を抱いていたというのもありますし、これからも気を付けたいなと思います。

 最後に私が出演した動画も貼っておきますのでもしよろしければご覧ください。

お読みいただきありがとうございましたm(__)m

 

勝手に演僧会


坊主が語るSMAP【セロリ】