これまで仏教を学ぶ中でたくさんの入門書を読んできました。
特に初めの頃は「いったい何から読んだらいいのだろう」と何もわからなかったので、手あたり次第読んでいたように思います。
そこで、入門書をどのような順番で読んでいったらよいのか、私なりに考えて動画を作ってみました。それがこちらです。
以下、動画の中でご紹介した本を載せていきます。
まずはウォーミングアップ的な2冊です。
これまで仏教に触れたことがない方にとっては最もわかりやすい入門書ではないでしょうか。
電子版を無料でダウンロードできます。
子どものころ読んでいたことによって、経典に出てくる人物やお釈迦さまの生涯について大まかに覚えることができました。
続いて佐々木閑先生の本です。
佐々木閑先生のYouTubeの内容が本になっているので、そちらを見ながら読めばさらにわかりやすいと思います。
上の本よりは少し難しいかもしれませんがこちらもぜひ。
次は経典の内容に触れてみましょう。
経典の内容を基にしたお話が、お釈迦さまの生涯に沿って書かれています。
私は法話の休憩中に読むこともあります。
読みやすく、気づきが得られる一冊です。
学んできたことを整理しながら考えてみましょう。
ここまでにご紹介した本よりは少し難しく感じるかもしれません。
仏教の目的とするところや、それを達成した結果どうなるのかということが筋道を立てて書かれています。
久々に再読しましたがとてもおもしろかったです。
文章はわかりやすく端的に書かれているのですが、読み応えのある概説書だと思います。
用語の名称がよく使用されるのとは違うものが多いので、ある程度仏教用語を覚えてから読んだ方がいいかもしれません。
以前海外の方とお話した際に「仏教とは悲観的でもなく楽観的でもなく現実主義なのだ」とおっしゃっていたのを聞いてなるほどと思ったのですが、今思えばおそらくこの本の読者だったのでしょうね。
初めて読んだとき、こういう整理の仕方があるんだなと思いました。
とてもバランスのいい入門書だと思います。
巻末のブックガイドが有難いです。
入門書よりは多少発展的な内容かもしれません。仏教が成り立つ歴史的な背景や他の思想との絡みなど、仏教に携わっていく上で知っておきたいことが押さえられています。
後半は縁起の解説が勉強になりました。
もちろん通読してもいいと思いますが、他の本を読んでいてわからない言葉が出てきたら確認していくのがよいかなと思います。
だんだん知っている言葉が増えていくと嬉しいです。
名著だと思います。
後半大乗仏教について書かれた部分は少し難しいかもしれませんが、でもそこが好きで何度も読み返しています。
◎おわりに
いかがでしたでしょか?
本日ご紹介できたのはごく一部で、他にも入門書はたくさんあります。
それぞれの立場によって同じ事柄でも受けとめが違ったりしますから、何冊も読むのは意味があることだと思います。
また、初心者ではなくてある程度仏教に触れたことがある方にとっても、入門書は学んできたことを整理する地図のような役割を果たしてくれると思います。
ぜひ読んでみてください。
また、みなさまのオススメも教えていただけたら嬉しいです。