昭和元禄落語心中 第4話
https://www.nhk.or.jp/drama10/rakugo/
第4話は菊比古(岡田将生)と助六(山崎育三郎)が真打に昇進します。
人気はあるものの素行の悪さから先輩たちに良く思われていない助六と、みよ吉(大政絢)との仲を諦めて落語と心中しようとする菊比古、それぞれ二人の姿を描くというストーリーでした。
冒頭の菊比古の落語、少し聞いただけで前回より成長したのがわかりますね。
山崎育三郎すごいなと思っていましたが岡田将生もやりますね~
木村屋彦兵衛(柳家喬太郎)の落語はさすがですね!
本物だから当然なのですがそれにしても超一流だと思いました。
「実力だけじゃだめだ。機嫌損ねちゃだめ」という忠告が、菊比古と助六の未来を暗示しているようでした。
「真打になるなら、みよ吉と別れろ」と師匠から言われた菊比古は落語を選びます。
みよ吉は終始悲し気な表情でしたね。
落語が好きなわけではなくて、「しゃべってる菊さんが綺麗だから見に行く」というセリフが印象に残りました。本気で惚れてるんですね。
みよ吉を冷たくあしらう菊比古ですが本音は・・・
「惚れてるけど、私は決めたんだ。そんな野郎が追いかけたら酷だ」
あぁ、やっぱり菊比古もみよ吉に惚れているんですね。
そんな菊比古に対して助六が語った言葉がすごくよかったです。
「おれたちはやり方はちがうかもしれないけど、落語が好きでこの道を選んだって根っこはずっと変わんねぇぞ」
「とりあえずウケる噺がしたい。客に合わせて自分が変わるんだ」
「変わんねぇ落語も必要だ。それはお前さんの仕事なんだ。二人で落語が生き延びていく道をつくる、それだけは約束しようぜ」
この約束を胸に菊比古は生きてくのですね。
木村屋彦兵衛から教わった「死神」をものにして、「地獄に堕ちても、落語と心中なら本望だ」とみよ吉との未来より自分の落語をとった菊比古。
みよ吉に別れを告げます。
助六は師匠たちの逆鱗に触れて破門されます。
自業自得とはいえ、これだけ人気と実力があってもダメとは厳しい世界です。
「ねえ、桜っていつも、いつのまにか散っちゃうんだよね。私フラれちゃった」
助六とみよ吉。桜の木の下で会う縁だったのですね
今回は菊比古の死神が圧巻だったのと、綺麗なセリフが多いのが印象に残りました。
ほぼ完璧と言える内容で、45分間があっという間でした。
次回も楽しみです。
私の満足度:9(10段階)